アラフィフになり、ちょうど更年期の揺らぎも重なり、私は毎朝イライラすることが増えました。
お弁当と朝ごはんを同時に作りながら、まだ洗濯物が残っていて、「出勤まであと何分…」と頭の中で逆算する朝。
そんな慌ただしい時間の中、汗を光らせて清々しい顔の夫がマラソンから帰ってきた瞬間、なぜか無性にイライラしてしまった自分に戸惑いました。
夫が悪いわけじゃない。ただ、頑張りすぎている自分と、気持ちよさそうな夫との差に、勝手に傷ついていたんだと思います。
こんにちは。つきりんです。
この出来事をきっかけに、「今のままではいけない」と本気で暮らしを見直すことにしました。
この記事では、アラフィフの私が、朝のイライラを減らし、自分の時間を取り戻すために実践した5つの工夫を、体験と心理学の視点からお伝えします。
同じように「頑張っているのに満たされない」と感じている方に、何かのヒントになれば嬉しいです。

⚠️本記事は私自身の体験と公認心理師としての知識を元にした情報提供を目的としています。心身の不調を感じている方は、必ず医師や専門家にご相談ください。
アラフィフになって、「私ばかり」と感じていた朝
40代の後半頃、ちょうど更年期の揺らぎも重なっていた時期でした。
それなのに私は
「ちゃんとした妻でいなきゃ」
「仕事でも結果を出したい」
と、両方を完璧にこなそうとしていました。
ちょうどその頃、私は新しい職場に変わったばかりでした。期待していただいている分、それに見合う成果を出さなきゃという気負いもありました。
フルタイムで働きながらも、心のどこかで「家庭も大事にできてこそ」「良い妻でいなければ」という思いが強く、家事は全部自分がやるものだと決めていました。
仕事でも家庭でも「ちゃんとやれている自分」でいたくて、両方に全力を注ごうとしていた結果、朝はいつも時間との戦い。心の余裕なんてどこにもありませんでした。
夫のマラソン帰りの姿にイライラしたあの朝は、そんな自分の限界を教えてくれた瞬間だったのだと、今なら思います。
「このままじゃ、仕事も家事も中途半端になって、私自身がすり減っていく」
そう感じながらも、当時の私は何をどう変えればいいのか、まだ分かっていませんでした。
To-Doリストを作ったのに、暮らしは楽にならなかった

最初に試したのは、王道の「To-Doリストを作る」ことでした。
でも、書き出したところで状況が変わるわけではありませんでした。
むしろ「やることリスト」として目の前に並ぶことで、
と、自分を追い詰める材料になってしまったんです。
そんな中でふと私は気づきました。必要だったのは、やることをリストにすることではなく、今の暮らしそのものを見直すことだったのだと。
私が目指していたのは、時間を効率よく使って、もっと頑張れる自分になることではありませんでした。
仕事も家事も頑張りながら、いつも後回しにしていた「自分時間」を、もう一度自分の暮らしの中に取り戻したかったのです。
そのために私が取り入れたのが、タイムマネジメントでした。
そこで私は、「やることをリストにする」のではなく、「やり方を変える」方向に切り替えました。
アラフィフの私が暮らしを立て直すために始めた5つの工夫
ここから、実際に私の暮らしを変えてくれた5つの工夫をご紹介します。
1. 「自分の時間」を先にスケジュールに入れる

一番大きく変えたのは、家事や仕事の合間に自分の時間を “探す” のではなく、先に自分の時間を確保してから、残りに家事や仕事を組み込むようにしたことです。
私の場合は、朝いちばんに、「10分の軽いストレッチと瞑想」を入れました。
最初は5分だけにして、慣れてきたら10分に。
この “自分のための時間” を確保するだけで、朝のスタートが驚くほど穏やかになりました。
2. 頭の中の「やること」を全部書き出す

シャワー、化粧、お弁当作り、スケジュール確認…。
頭の中にあることを全部、ノートに書き出しました。
私はノート派ですが、付箋でも手帳でもアプリでもOK。書き出すことで「全部同時に抱えている感覚」から解放され、心がかなり落ち着きました。
3. 「緊急度」と「重要度」で仕分けする

書き出した「やること」を、以下の4つに分けます。
①「緊急かつ重要なこと」:今すぐ必要・最優先
②「重要だが、緊急ではないこと」:価値あること、成長や充実につながる
③「緊急だが、重要でないこと」:他人の都合のことが多い
④「どちらでもない」:やらなくても困らないこと
この工程で一番の収穫だったのは、
「やらなくてもいいこと」を手放す勇気を持てたこと。
私の場合は、お弁当のおかずを1品減らすなど、小さな “やめる” を積み重ねました。
4. 日によって違う「朝のパターン」をあらかじめ決めておく

朝から仕事がある日、ゆっくり出勤できる日、休日で、そもそも使える時間が違います。それなのに毎朝同じようにこなそうとしていたことが、そもそも無理の原因でした。
そこで私は、生活スタイルに合わせて3パターンの朝のスケジュールを作りました。
例(朝から出勤の仕事の日のパターン)
- 5:30 起床
- 5:40 白湯とお香
- 5:50 ストレッチと瞑想
- 6:05 お弁当と朝食作り
- 7:00 朝食
- 7:30 軽く掃除と身支度
- 8:30 出勤
「今日はこのパターン」と決めるだけで、迷いが減り、朝の負担が軽くなりました。
5. 完璧を目指さず、定期的に見直す

決めたスケジュール通りにいかない日があっても、自分を責めないようにしました。
代わりに、2週に1回だけ「うまくいったこと・いかなかったこと」を軽く振り返るようにしました。
「予定通りにできなかった=失敗」ではなく、「今の自分にはこの予定は合わなかった」と考えるようにしました。
このゆるい見直しが、続けられる形に育ててくれました。
5つの工夫を続ける中で、私はもう一つ大切なことに気づきました。私の場合、「時間が足りなかった」というより、そもそも一人で抱えすぎていたのかもしれません。
「仕事も家事もちゃんとやらなきゃ」と頑張り続けていた私は、知らないうちに自分のことを後回しにしていました。
もし今、「私も頑張りすぎているかも」と感じているなら、共同著者ケロロのこちらの記事も参考にしてみてください。
今は「どうぞ行ってきて」と言えるようになった

こうして少しずつ暮らしを変えていくと、あることに気づきました。変わったのは、朝の過ごし方だけではなかったのです。
今は、あの頃のイライラがまったくありません。それどころか、夫がマラソンに出かける日は、
「どうぞどうぞ、行ってきてください。私も自分の時間が欲しいので」
と自然と思えるようになりました。
同じ「夫が自分の時間を楽しむ朝」なのに、あの頃と今とでは、私の中身がまったく違います。
「私ばかり」というイライラが消えた理由
振り返ってみると、私が変えたのは「時間の使い方」だけではなかったと思います。
以前の私は、朝起きた瞬間から「やらなければならないこと」を考えていました。
- お弁当を作らなきゃ。
- 洗濯もしなきゃ。
- 仕事の準備もしなきゃ。
そして、その中に「自分のために使う時間」はほとんどありませんでした。
だから、夫が自分の時間を楽しんでいる姿を見たとき、夫が悪いわけではないのに、「どうして私ばかり」と感じてしまったのだと思います。
そこで私は、やることを効率よくこなすことよりも先に、自分の時間を予定の中に入れることを始めました。
すると、「今日は何もできなかった」という感覚が少しずつ減っていきました。
そんなふうに、自分の暮らしを自分で選んでいる感覚が少しずつ戻ってきました。
公認心理師として学んできたことの中に、「自分で選び、自分で決める」という感覚が、心の充実感につながるという考え方があります。
振り返ってみると、私がタイムマネジメントを通して取り戻していたのは、まさにこの感覚だったのだと思います。
「やらなければならないこと」に追われるのではなく、「今日はここまでやる」と自分で決められている。それだけで、同じ忙しさでも心の負担がまったく違いました。
仕事も、家事も、自分の時間も、全部を100%でこなそうとしていた頃の私には戻りたいとは思いません。
「やることを減らす」のではなく「自分のための時間を、最初から生活の中に組み込む」
この発想の転換が、私にとっての一番の変化でした。
まとめ|自分の時間を取り戻すことから、暮らしは変えられる
- 自分の時間を先に確保する→自分を後回しにしない
- 頭の中を全部書き出す→抱え込んでいる感覚から解放される
- 優先順位をつける→やらなくていいことを手放す
- パターン別のスケジュール→毎日同じように頑張らなくていい
- 定期的に見直す→今の自分に合う暮らしに変えていく
「私ばかり」というイライラは、頑張りすぎているサインなのかもしれません。
タイムマネジメントは、もっと効率よく頑張るための方法ではなく、私にとっては自分の暮らしを自分の手に取り戻すための方法だったのだと思います。
アラフィフになると、これまで当たり前だと思っていた仕事や家事、人との関わり方を、少しずつ見直したくなることもあります。
そんなとき、人生を大きく変えることから始めなてもいいのではないかと思います。
まずは、今日の10分を自分のために使ってみる。
そんな小さなところから、暮らしは変えていけるのだと思います。
もし「朝から気持ちよく1日を始めたい」と感じている方は、こちらの記事で、私が実践している朝の習慣について詳しく紹介しています。
参考にした研究・公的情報
本記事の内容は、私の体験に加えて、以下の心理学の研究や公的機関の情報を参考にしています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
・生和 秀敏. 「時間不安の実験臨床心理学的研究(1)一課題解決場面における検討一」
☞論文を読む
東邦大学神経科学研究室 「ストレスと脳」
☞公式サイトを読む
・The University of Georgia. 「Time Management: 10 Strategies for Better Time Management」
☞公式サイトを読む
・National Conference on Public Employee Retirement Systems. 「Improving Members’ Well-Being: The Benefits from Time Management Training」
☞公式サイトを読む





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