年齢を重ねるにつれて、
「姿勢が悪くなった気がする」
写真に写る自分の後ろ姿に、ちょっとショックを受けた」
そんな経験はありませんか?
肩こりや猫背、歩き方の変化など、
アラフィフ世代になると、身体のバランスの乱れを
少しずつ実感する場面が増えてきます。
私自身も、30代の頃から慢性的な肩こりに悩み、
鍼灸に通うことが当たり前になっていました。
さらに、ふとした瞬間に見た自分の歩き姿が
「いつの間にか、おばさんっぽくなっている…」と感じ、
内心かなりショックを受けたこともあります。
そんな中、太極拳を学ぶ中で出会ったのが
『丹田(たんでん)』という身体の中心を意識する考え方でした。
普段ほとんど意識することのなかった丹田ですが、
ここを意識するようになってから、
姿勢や体の安定感が大きく変わったことに驚いています。
この記事では、
アラフィフ世代の著者・ケロロが、太極拳を通して実感した
「丹田を意識することで身体のバランスが整う感覚」について、
アラフィフ女性にも取り入れやすい形でお伝えします。
※本記事は一般的なセルフケアの提案であり、医療的なアドバイスではありません。体調に不安がある場合は、専門家へご相談ください。
丹田から身体を整える❣
丹田とは
ケロロがここで紹介する丹田は、おへそから指3~4本分ほど下のあたりを指し、身体の中心を上下に貫くライン上にあります。

東洋医学では、丹田は全身のエネルギーが集まる場所とされ、重要視されていますが、実際には『丹田』という臓器や筋肉は存在しません。そのため、人によっては「解剖学的に存在しないのに、『全身のエネルギー』とか、『気が集まる』とか、あやしい」と、丹田そのものに対して疑問視される方もいるかもしれません。
しかし、東洋医学研究所Ⓡグループ二葉鍼灸療院の院長である田中良和先生によると、重力の中心を『重心』言いますが、人がまっすぐ立った場合、男女ともにその重心は腰付近にあるとのことでした。
つまり、『丹田』は身体の中心ラインのさらに中核に位置するのです。
そして、日本でも古くから『丹田』は重要視され、切腹は丹田を刀で貫くことからも、丹田の重要性が伺われます。また、武道や武術だけでなく、禅や日本舞踊などの日本伝統文化の中でも、『丹田』は意識されて使われています。
こうやって丹田の歴史を見ていくと、解剖学的に存在しないからと言って、安易に無視できないですよね!
それでは次に、丹田を意識した身体の整え方を、ちょっとだけ太極拳にも触れつつ、お伝えしたいと思います!
丹田を意識して立つ

まずは、丹田を意識したときと、そうでないときの差を感じてもらいたいと思います!
最初に、鏡の前に肩幅ぐらいに足を開いて立ってください。そして、前からだけでなく、横向きになって自分の姿勢などを確認してください。
次に、丹田を意識して立ってもらいたいと思います!
『丹田を意識する』とは『丹田に力を入れる』ということです。
そして、丹田への力の入れ方は…
丹田に「これからグーパンチされる」と思って、丹田に力を入れてみる。
どうですか?? 丹田あたりが固くなりましたか? そうすると、何もしていない状態でグーパンチされるよりも、内臓へのダメージが少なくなるような感じがしますよね。
その状態が、丹田に力を入れた状態です。
そして、その状態で自分の姿勢を見てみましょう! 丹田に力を入れると、自然と姿勢が良くなり、普段の立ち姿よりも、少し姿勢が良くなった気がしませんか?
太極拳では、全身に無駄な力を入れず、リラックスした状態で身体をゆっくりと動かすことを基本としています。ただ、丹田は意識し、力を入れています。
ケロロが丹田を意識するようになって驚いたのは、丹田を意識すると、肩の力が自ずと抜けることです。
というのも、丹田を意識すると、肩に力を入れるのがとても窮屈な状態になります。
もし皆さんの中で、肩に力が入ってしまっている、もしくは肩こりがひどいという方は、次のようにやってみてください!
- 息を吸いながら、肩を力いっぱい上に持ち上げる。
- 息を止めて、その状態を3秒間キープ!
- 一気に呼吸を吐き、力も抜いて、肩をもとの状態におろす(つまり脱力)。
- ①~③をそれを2~3回繰り返す。
- 丹田に力を入れて立つ。
どうですか? 最初に肩をゆるませておくと、丹田に力を入れた時、姿勢が良くなるだけでなく、不思議と肩に力が入っていない(入らない)ことがわかるのではないかと思います。
今は立ってやることを勧めましたが、座った状態でも丹田に力を入れることで、不思議と姿勢が正されます。
自分の美しい姿勢を目指して、ぜひ普段の生活の中で取り入れてみて下さい。
丹田を意識する、身体の重心を意識する
先程、まっすぐ立った時、身体の重心は丹田にあるという話が出ました。
しかし、それはあくまで自分が理想的な立ち姿をしているときです。
例えば、自分が猫背の場合や、右肩が上がっている、左右アンバランスに歩いている場合などは、身体の重心は丹田にないと言えます。

それはつまり逆にいうと、身体の重心を丹田にあるようにいつも意識することは、身体のバランスを整えることに繋がるのです!
太極拳では、両足で立っているときだけでなく、片足で立っていても、歩いていても丹田を意識し、丹田に重心があるようにします。

ケロロが太極拳をやる中で、片足でバランスをとるポーズをするとき、丹田に力を入れているのと入れてないのでは、バランスの取れ具合が全然違うことに気付きました!
また太極拳では、頭の上をひもでつるされたようなまっすぐな上半身に、骨盤は水平に保つことが求められ、片足になっても骨盤を水平にしていなくてはいけません。
やってもらうと分かると思うのですが、両足を先程のように肩幅に開いたあとで、片足立ちになってみて下さい。
普通に片足立ちになってみると、バランスを取ろうと、地面についている方の足に体重を乗せ、上半身が地面に足がついている方に傾いているのではないでしょうか。
また、上半身がバランスを整えようと傾いているのに、それでもバランスを取るのが難しく、身体がゆらゆらしてしまう人もいると思います。
しかし、太極拳では上半身は頭からまっすぐ、骨盤は水平に保つことが求められるため、丹田に力を入れることが大変重要であり、丹田に力を入れることで、バランスが取れやすくなります。

そして、みなさんにやってもらいたいのが、階段の上り下りです!
普通に階段をいつものように上るのと、丹田に力を入れて上るのでは、上りやすさが違うと思います!
ケロロの母は、膝や腰を痛めており、階段をよっこらよっこら、つまり頭が右左するような上り方をしています。
しかし、ケロロ母に丹田に力を入れて上るように実践してもらうと、頭が左右に揺れない上り方になるだけでなく、「(階段上りが)楽だった」と言ってました。
常時丹田を意識することは難しいかもしれませんが、ふと思い出した時に、肩の力を抜いて、丹田を意識してみてください。
そして、 歩くときも丹田を意識すると、前よりも美しい立ち姿になっている可能性大です!
思い出した時がやる時! よかったら試してみて下さいね。
まとめ
『丹田』は、目に見える臓器があるわけではないですが、昔から重要視されてきました。
現代では、生活する中で身体が傾いてしまい、丹田に重心がなくなるだけでなく、バランスが悪い姿勢のまま身体が凝り固まってしまっている可能性があります。
そうなると、丹田を意識しても、なかなか姿勢がもとに戻らないかもしれません。
そういう時は、ストレッチなどをして身体をほぐした後に、丹田に力を入れて、正しい姿勢を思い出すようにしましょう!
丹田を意識することが増えれば、正しい姿勢を思い出す機会も増え、鏡にうつる自分の立ち姿に自信がもてるはず。
そして、丹田を意識して立つたびに、自分の中心とつながる感覚を楽しんでみて下さいね。
参考にした研究・公的情報
本記事の内容は、私の体験に加えて、以下の研究や公的機関の情報を参考にしています。気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。
・田中良和 「身体の中心はどこになるか ‐姿勢と丹田から考える‐」
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