こんにちは。つきりんです。
アラフィフに差しかかると、多くの女性が「更年期」という心と体の変化に直面します。
「イライラして家族に当たってしまう」「眠れずに翌日がつらい」「体調不良で不安になる」など、今まで当たり前にできていたことが難しくなり、戸惑う方も少なくありません。
私自身も、前回の記事【アラフィフ女性の更年期体験談】でお話ししたように、更年期に入ってから首の痛みや自律神経の乱れに悩みました。ですが、心理学の視点を取り入れることで「つらいだけの時期」ではなく、「自分を大切にし直すチャンス」と考えられるようになったのです。
本記事では、公認心理師である私が実際に実践している 更年期を前向きに乗り越えるための心理学的セルフケア と、アラフィフ女性が幸せに過ごすための習慣を3つ紹介します。
⚠️本記事の内容は、私の個人的な体験や考えに基づいており、すべての方に当てはまるわけではありません。更年期や心身の健康に関するお悩みがある場合は、必ず医師や専門家に相談することをお勧めします。
※つきりんに関する略歴や活動の情報は「運営者情報ページ」をご参照ください。
更年期は「終わり」ではなく「新しいスタート」
更年期は、心と身体にさまざまな変化をもたらす時期ですが、心理学の視点から見ると、この時期を「人生の新たなスタート」として前向きに捉えることができます。
※症状が続く場合は、医師や専門家に相談してください。(参考:日本産科婦人科学会、日本医師会)

更年期をハッピーに過ごすための3つの習慣
つきりんが実際に日常に取り入れている方法を、皆さんにも参考になる形で紹介します。
1. 自分の心と身体を大事にする|リラックス習慣を取り入れる
更年期は無理をすると不調が悪化しやすい時期です。
私も更年期に入ってから、体調不良を我慢して仕事を続け、悪循環に陥ったことがあります。そのときの不安や葛藤については、こちらの記事【アラフィフ女性の更年期体験談】に詳しく書いています。
私自身も最初は不安や葛藤がありましたが、「休むこともケアのひとつ」と思えるようになったとき、心が楽になり、家族との関係も改善しました。
心理学的セルフケアとして大切なのは「休むことを自分に許す」ことです。
- 疲れを感じたら休む
- ストレスを感じた時はリラックス時間を作る
- 健康的な食事を心がける
- 適度な運動を意識する
- 心から楽しいと思える時間を大切にする
こうしたリラックス習慣は、自律神経を整え、不安やイライラを和らげる効果があると言われています。詳しくは【朝のルーティンでこころと身体を整える方法】の記事も参考にしてください。

2. 自分の「心地よさ」を最優先にする|他人より自分を優先する勇気
更年期は、体調や気分の変化に加え、「本当にやりたいこと」と「周囲の期待」の間で揺れることが多い時期です。私自身も気持ちが不安定になったり、苛立ちやすくなることがありました。
しかし、ポジティブ心理学の第一人者 イローナ・ボニウェル氏 は、日々の小さな心地よさに意識を向けることで幸福感が高まると解説しています(出典:『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』国書刊行会, 2021年)。
私も「自分の心地よさを優先してもいい」と思えるようになってから、日々の選択が格段にラクになりました。
- 日々の選択を「自分の感覚」を軸にする
- 「本当に満足している?」と自分に問いかける
- 他人の期待より、自分の心の声に正直でいる
- 「やりたくないこと」に無理して付き合わない
- ほんの10分でも、自分の好きなことに時間を使う
- 他人に「NO」と言う勇気を持つ
心地よさを意識することで、ストレスが減り日々の満足感が向上します。自分の喜びを見つける方法は【バケットリストの作り方】や【「本当の私」を見つけるためのシンプルな習慣】の記事でも紹介しています。

3. 丁寧に暮らす|小さな習慣が幸福感を育てる
心理学の研究でも、日常の小さな行動に意識を向けることが幸福感を高めると示されています。(参考:THE UNIVERSITY of NORTH CAROLINA at CHAPEL HILL)
- 物を大切に扱う
- 整理整頓を心がける
- 本当に必要なものだけを選ぶ
- 時間を大切に使う
- 「今、ここ」に集中する時間を作る
- 感謝の気持ちを持つ
- 食事をゆっくり楽しむ
- 花や香りで空間を心地よくする
- 瞑想の時間を取り入れる
- 感謝を一言でも伝える
こうした小さな習慣が、心の安定と満足感を育て、更年期を前向きに過ごす力になります。

まとめ
更年期は、新しい自分に出会うスタートです。
- 自分の心と身体を大事にする
- 心地よさを優先する
- 日々を丁寧に暮らす
この3つを意識することで、更年期をチャンスに変え、アラフィフからの人生をより豊かにしていけます。自分らしい幸せを見つけるヒントにしてみてください。
心理学的な視点を取り入れながら、自分らしい幸せな日々を重ねていきましょう。
とはいえ、日々の忙しさや家事・仕事のやることに追われて、「自分の時間」が後回しになってしまうことも多いのではないでしょうか。
そんなときに役立つのが、タイムマネジメントです。
時間の使い方を少し工夫するだけで、心に余裕を持ちながら自分のやりたいことや大切なことに取り組めるようになります。
次回は、今日から簡単に取り入れられるタイムマネジメントの5つの方法をご紹介します。
参考にした研究・公的情報
本記事の内容は、私の体験に加えて、以下の心理学の研究や公的機関の情報を参考にしています。気になる方はぜひチェックしてみてください。
・イローナ・ボニウェル(2021)『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』成瀬まゆみ監訳 国書刊行会
・SWAN(Study of Women’s Health Across the Nation)「Better Psychological Well-Being Through Menopause」
☞公式サイトを読む
・日本産婦人科医会「更年期障害の起こるメカニズムとは?」
☞解説ページを読む
・前林亜紀.「 更年期障害」
☞論文を読む(J-STAGE)
・Harvard Health Publishing「Giving thanks can make you happier」
☞公式サイトを読む
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